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通説を疑う

  どっかのコラムのような題材ですが、先日訪問した学校説明会以来きになっていた議題なので自分の記録の為にもちょっと主張してみました。。。。



  オーストラリアは移民の国というのは周知のことだと思いますが、多国籍の住民がそれぞれの家庭を持ち子供を育てる、そして英語圏に住んでいるけど親達の出身地の言語も伝えたい、そんな家族が日常化しているものです。2ヶ国語を話せるのは当たり前、中には3、4ヶ国語をマスターしている子供もいるもので、そういった環境にいると必然的に自分の子供もバイリンガルにと思うのが親心でしょうか。

  前回伺った学校説明会でも校長がしきりに当校の特色としてマルチカルチャー(多国籍文化)をあげていましたが、そんな得意げな校長とは裏腹にある質問があがったのであります。そのKey Wordは『統一化』。多言語を操る子供が増える一方で標準語である英語をきちんと話せられない子供が増え、英語を基軸とする学校教育の場で授業がうまく進まないという問題が起こっているのであります。

  面白いことに英語を母国語としない家庭ほどこの問題を気にしていているようで、そういう家庭ほど英語のみを話している子供の多い学校を選ぶという現象が起きているのです。結果問題は堂々巡り。我が子をバイリンガルにしたいと思う家庭ほど教育熱心なんでしょうね。

  世間ではバイリンガル教育に熱が入っているようですが、実際わが身にふりかかると結構疑問視するところが多いのです。確かに二ヶ国語を話せるメリットは多いのですが、二ヶ国語教育に熱が入りすぎて基礎学習が遅れるというのはちょっと心配。実際私も自分のアイデンティティを娘に引き継ぎたいがために日本語教育を少なからずしているのでこの視点は気になるところ。娘の将来にとって何が大切なのかととか、バイリンガルは彼女の将来に有益なのかと大いに悩むところです。6歳まで説(6歳までに言語機能が確立する説)が通説となっている今日この頃ですが、子育てという視点からみるとその重要性はどうなんでしょう?
by migichan6 | 2009-08-30 07:24 | 子育てのお話
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